原研究所HARA RESEARCH INSTITUTE
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ARCHIVE / COLUMN

なぜ「忙しい」人ほど、仕事が思うように成長しないのか

「忙しいのに、なぜか仕事が前に進まない」

そんな感覚を持ったことはないでしょうか。

毎日予定が詰まっている。やることも多い。一日中動いている。

それなのに、売上や事業の成長には、思ったほどつながっていない。

この状態に陥っているとき、問題は「時間が足りないこと」ではなく、時間の使い方にあることが少なくありません。

僕は、時間に対して一つのシンプルな考え方を持っています。

それは、時間、資源、労力、リソースをどこに配分するかが、成果を大きく左右するということです。

「忙しい」という状態は、必ずしも良い状態ではありません。

むしろ、重要ではない仕事に時間を奪われ、本当に価値を生む仕事に集中できていない可能性もあります。

だからこそ、時間を最適化するうえで最初に考えたいのは、「何をするか」ではなく、「何をしないか」です。

自分にしかできない仕事に集中する

すべての仕事を自分で抱える必要はありません。

僕自身も、自分の得意なこと、自分が最も価値を出せることにできるだけ集中するようにしています。

逆に、次のような仕事については、可能な限り他者に任せます。

  • 自分が苦手なこと
  • 時間ばかり取られること
  • 他の人でも同じ、あるいはそれ以上の成果を出せること

自分ですべてをやろうとすると、一見すると頑張っているように見えます。

しかし、その結果、本来やるべき重要な仕事に使える時間がなくなってしまえば、事業全体としては非効率です。

時間を最大化するための3つの原則

僕が時間の使い方を考えるとき、特に意識しているのは次の3つです。

1. 得意なことに集中する

自分の強みが最も活きる仕事、そしてビジネスの成長に直接つながる仕事に、できる限り多くの時間を使います。

目安としては、重要な仕事に時間の80%を使える状態が理想です。

もちろん、現実には細かな作業も発生します。ただ、その細かな作業が一日の大半を占めるようになっているのであれば、一度見直した方がいいかもしれません。

2. 苦手なことはアウトソースする

自分が不得意な仕事に何時間も使うよりも、その仕事を得意とする人に任せた方が、結果として大きな成果につながることがあります。

「自分でやった方が早い」と思って抱え込んでしまうこともありますが、それを繰り返している限り、自分の時間は増えません。

任せることは、仕事を放棄することではありません。自分の限られた時間を、より価値の高い場所に移すための選択です。

3. 価値を生む活動に時間を使う

忙しさと成果は、同じではありません。

メールを返す。資料を整理する。細かな修正をする。会議に参加する。

こうした作業も必要ですが、それだけで一日が終わってしまってはいないでしょうか。

重要なのは、「この仕事は、本当に成果につながっているのか」と考えることです。

次のような、将来の成果につながる仕事に意識的に時間を投資する必要があります。

  • 売上を生む活動
  • 新しい顧客を獲得する活動
  • 商品やサービスを改善する活動
  • 重要な意思決定
  • 戦略を考える時間

「時間がない」と感じたときに考えたいこと

時間が足りないと感じたとき、単純に働く時間を増やす前に、一度仕事を整理してみることをおすすめします。

例えば、次の3つを自分に問いかけてみてください。

これは本当に、自分がやるべき仕事なのか。

自分より上手く、あるいは効率よくできる人に任せられないか。

成果につながらない作業に、必要以上の時間を使っていないか。

この問いを繰り返すだけでも、時間の使い方は少しずつ変わっていきます。

忙しさではなく、成果を基準にする

仕事が増えてくると、「どれだけ働いたか」で一日を評価してしまいがちです。

しかし、本当に見るべきなのは、何時間働いたかではなく、その時間から何が生まれたかだと思っています。

自分の時間には限りがあります。

だからこそ、すべてを自分でやろうとするのではなく、自分が最も価値を生み出せる仕事に集中する。それ以外の仕事は、任せる、減らす、あるいはやめる。

この考え方ができるようになると、同じ一日でも生み出せる成果は大きく変わってきます。

「最近、忙しいのに前に進んでいる感覚がない」と感じている方は、一度、自分の時間の使い方を見直してみてください。

もしかすると、必要なのはもっと働くことではなく、やる仕事を減らすことなのかもしれません。