「収入の柱をもう1本作りたい」
昨日、相談いただいた中の一つです。
今のビジネスがダメになった時のために、もう1本の柱を作って安心しておきたい。その気持ちはよく分かります。
ただ、ほとんどの場合、これはあまり賢い選択ではないことが多いです。
なぜか。
こういう相談をされる方の多くは、そもそも今の事業がまだ十分に安定していません。
今の事業が安定していないからこそ、「もしこれがダメになったらどうしよう」という恐怖が生まれ、「別の柱を作らなければ」という発想になっていることが多いんです。
けれど、新規事業を始めるということは、基本的にはもう一度起業することと同じです。
もちろん、一度目より資金力や経験はあるかもしれません。それでも、新しい市場、新しい顧客、新しい商品をゼロから作るのであれば、また一から事業を立ち上げることになります。
当然、成功率も下がります。
今まで一つの事業を育てるために積み重ねてきた苦労を、もう一度最初からやり直す。そう考えると、必ずしも賢い選択とは言えません。
だから僕がおすすめしているのは、まず、今の事業を確固たるものにすることです。
ある程度、安定して収入を得られる状態にする。もう1本の事業を作るのは、それからです。
成功率の高い新規事業とは
それでも新規事業をやるのであれば、できるだけ成功率を高めたいですよね。そこで僕が意識しているポイントがあります。
ビジネスには、大きく分けて3つの要素があります。
- お客さん
- ノウハウ
- 商品
新規事業を考えるときは、この3つのうち最低2つを、今のビジネスからそのまま使います。これだけです。
お客さんを使う
今のお客さんに、別の商品を販売する。すでに関係性がある顧客に対して、新しい価値を提供する方法です。
ノウハウを使う
今のビジネスで積み上げてきた知識、技術、営業方法、仕組みなどを、そのまま別の事業に転用する。
商品を使う
今の商品やサービス自体は変えず、売る相手だけを変える。
この3つのうち2つを既存事業から使うことで、新規事業の成功確率は大きく上げられます。
そもそも、今の事業がまだ十分にうまくいっていないのに、わざわざすべてをゼロベースから始める必要はありません。
だから、別の収入の柱を作りたいと思ったとき、最初に確認するべきことは一つです。
今の事業が不安定だから、その不安から逃げるために新規事業を始めようとしていないか。
まず、ここを確認してください。
そこに問題がないのであれば、次に考えることはシンプルです。
現在の事業にある、次の3つのうち2つをそのまま使える新しいビジネスは何か。
- お客さん
- ノウハウ
- 商品
これを考えることで、ゼロから始めるよりも、はるかに成功確率の高い新規事業を作ることができます。
僕自身も、新しい事業を考えるときは、この考え方を使って事業計画を立てています。